FC2ブログ

病院長記事

 病院長からの発信

広島市医師会報への投稿
開業一年


開業医としての一年

尾鍋外科病院
院長 福田康彦

院長就任の挨拶文を書いて早一年が経ちます。初めての私的医療法人の院長職ですが、従来通り勤務医であることに変わりがありません。開業しておられるオーナー院長のご苦労がより身近に感じることができるようにはなりましたが、開業医としての仲間入りは中途半端なままの一年でした。ただ、大きな私的病院組織に勤める院長よりは真の開業医に近い位置にあり、組織的バックアップが無い中での責任は重いものがあります。
40年以上にわたる大学病院、公的総合病院勤務で身に染み込んだ常識の多くを捨て去ることにこの一年悩まされましたが、それは言うまでもなく対象とする患者さんの病態、治療目的がまったく異なるからです。設備はもちろんのこと、看護師や事務の仕事もすべて総合病院とは似て非なるものと言えます。必然的に新しい知識の習得がこの一年の主な仕事になってしまい、自分の仕事は今から始まることになります。
 大学病院をはじめ急性期総合病院から呼吸器管理、血液透析、栄養管理など長期療養が必要な重症患者さんを多く紹介していただいていますが、まずは第一線の病院から信頼される後方病院としての質向上をこころがけています。とくに看護師さんの再教育が大切と考えて、外部から看護教育のプロを招いて看護師教育を続けています。もともと救急医療にたずさわっていたベテラン看護師さんの現場力は素晴らしいので、これに最新の知識が加われば良い看護ができる病院になるだろうという楽しみがあります。
 また、後方病院としてもっとも大切なリハビリテーションを当院はこれまで全く行っていなかったので、急遽広島大学の援助で理学療法士による本格的なリハビリテーションを開始しました。長期入院の重症患者さんへのリハビリテーションがどのようなものか門外漢の自分には分かりませんが、患者本人よりも付添家族、看護師さんたちが大変喜んでくれているのが印象的です。脊損やALSのように意識は正常で身動きのとれない患者さんに対しては在宅医療に向けた取り組みをはじめていますが、理学療法士さんによるリハビリテーションが大きな力になってくれるものと思います。
 不幸にも人間としての機能の多くを失った人たちの医療は”人とは何か”という根源的な問いに直面せざるを得ませんが、やはり人への尊厳の心がもっとも大切だと考え、当院の病院理念は「人への尊厳にもとづいた医療を通した社会貢献」と定めました。
「地域包括ケア」の流れの中で、今後当院がこの地域でどのような役割が期待されているかを見極めることが大切ですが、そのためには医療機関同士の情報交換が不可欠です。当院は今までほとんど院外への情報発信を行っていなかったので、ようやくホームページも立ち上げ、他院の医療関係者に来院していただく機会を多くつくっています。まずは当院を知ってもらうことから始めていますので、ご理解のほどよろしくお願い致します。


スポンサーサイト

野外レクリエーションを行いました。

IMG_0782.jpg

平成25年10月22日14:20、入院患者さん4名、PT・OT・看護師・カメラマン含めスタッフ5名にて当院の斜め向かいにある広大跡地の公園へ野外リクリエーションを行いました。
それにしても、いい天気で良かった 気持ちのいいお散歩となりました。 おやつも美味しかった あれ?僕のおやつはぁ
プロフィール

尾鍋 外科

Author:尾鍋 外科
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR