FC2ブログ

「人間はどんな人でも沢山の可能性を秘めている」 理学療法士

6年前、深夜番組「探偵!ナイトスクープ」をたまたま見ていた時でした。「150kmを打つ女性・・・」と言った依頼文が読まれ、「嘘やろ、150kmなんてそう簡単に打んわ!」と思ってました。探偵のたむけんでも150kmのボールはかすりもしません。そして、次の瞬間、野球をしたこのない一般女性がいきなり「カキーン!!!」と150kmのボールを打ったのです。1球ではなく何球も!それは決してまぐれではなく150kmのボールをしっかり見えて打ち返しているのです。このとき、「人間は沢山の可能性を秘めているんや!と私の脳裏に浮かびました。リハビリは患者さんの背中をほんの少し後押しすることだけしかできません。その後押しに質・量・どの方向に力を注ぐかなどなど、患者さんと向かい合うことが大切です。そして、何より大切なことは「この患者さんはこうだ!」と決め付けるのではなく療法士自信の思い込みのブレーキを外して「この患者さんは沢山の能力を持っているのだ!」と信じその能力に大きな「感動を共有していく」ことがとても大切だと思います。
スポンサーサイト

第12回院長談話 チーム医療(1) チームの定義

① チーム、組織とは「一人ではできないことを、力を合わせて成し遂げるための仕組み」
② チーム(組織)が成り立つ条件は、共通目的/共同意欲/コミュニケーション
③ 良い職場とは、「人々を幸せにする価値を生み出し続けることができる組織」
④ 組織感情マップ:「イキイキ感情」「あたたか感情」「ギスギス感情」「冷え冷え感情」のバランスが重要

(今日の言葉)
 働くのは何のためか。それは「まともな大人」になるためです。(内田 樹)

「一人でも多くの患者さんをお風呂に入れてあげたい」  看護部 介護士

                                         平成26年5月30日


重度肢体不自由者〈寝たきり度Cランク〉        入浴、シャワー浴の現状
重度意識障害

                   改善前         改善後
入浴介助にかかわるスタッフ       3人          6人
一日入浴患者数             0           10~12人
月平均1人入浴回数           0           2~3回

改善策
今までは自立か、車椅子に乗れる患者さんのみの入浴で、重度障害の患者さんは清拭、
手浴、足浴のみしていた。入浴するには患者さんをストレッチャーで迎えに行き、移乗、
担送、寝衣着脱、入浴までの流れを、同じ3人のスタッフで行い、1人終わると次の患者さんという状況で、1人の患者さんにかかわる時間が40~45分必要だった。
今回の試みとして、作業の分担と介助者の人数を増やした。ベットからストレッチャー
移乗、担送、寝衣着脱を2人、入浴介助2~3人、シーツ交換1人と流れ作業的に仕事を分担することで、1人にかかわる時間が短縮でき、多くの方をシャワー浴に入れてあげる事ができた。

感想
・ 看護師、介護士も積極的にかかわり、協力しあえた。
・ 患者さん、御家族に大変喜ばれ、清潔になり、やりがいを感じることができた。
・ もっと改善出来ることは、試みてみようと前向きな意見が出た。


                                           介護士   平野 多栄子

「慢性期における摂食機能訓練及び運動機能訓練で学んだこと」  看護部 看護師

                                      平成26年5月2日


尾鍋外科病院は急性期病院より症状が安定し、これ以上の回復は困難と思われる患者に対し現状維持の療養生活を援助させていただいている。
しかし、その中で「食べたい」「食べさせたい」「立って歩きたい」と言われる患者に対しPT,OTの介入で専門的に援助していった結果、アプローチによって機能回復できることが解った事例を紹介する。



事例1    92才女性、誤嚥性肺炎 日常生活自立度ランクC

前病院で嚥下機能低下にて誤嚥性肺炎を繰り返し、経口摂取は無理と判断されていたが「食べさせたい」と言う家族の希望が強くあった。

(転院~1ヶ月)
開口不良、口腔内残物残渣著明あり、嗜好の合う食品を無理せず少量摂取を継続円背が強いためポジショニング、口腔ケア、体、頬部のマッサージなどで覚醒を促した。
(入院1ヶ月~2ヶ月)
食事量を徐々にアップするも、発熱が続き誤嚥が目立ったが禁食にせず一口でも摂取し続けた。
(入院2ヶ月~3ヶ月)
食事覚醒レベルの低下が頻回にあるため  覚醒の良い10時、15時を食事時間とし覚醒良い時は完食するようになる。
(入院3ヶ月~現在)
食べることで表情も良くなり言葉が聴けるようになった。
本人の覚醒リズムに合わせた食事の提供でペーストを完食する。


事例2  68才男性  急性硬膜下血腫

気管切開、経鼻栄養施行中、全介助で車椅子移乗、問いかけにうなづき握手など出来るが、十分な意思疎通は出来ない。(右上下肢麻痺)

(入院~一週間)
経鼻栄養カテーテルを自己抜去され「食べたい」「自分で動きたい」と意思表示する。
PT介入で、坐位、ベッド端坐位、車椅子移乗、起立訓練を進めて行った。
うなづき、口パクでの返答など意思表示がしっかり出来た。
(入院~1ヶ月)
運動機能訓練も進み「食べたい」と言う気持ちを尊重し、嚥下テスト施行、誤嚥リスクはあるが気切しているため少しづつの摂食訓練を開始する。
初めは誤嚥し、気管カニューレから残渣の喀出もあったが、次第に嚥下も良くなりカニューレ抜去する。
ゼリー、ムース、スベラカーゼ、粥と段階アップする。
発声が可能となり笑顔も出てきた。食事のムセモ減少しスプーンでの助摂取も可能となった。
(入院~2ヶ月)
5分粥きざみ食助摂取、手指の動きも良好となり車椅子移乗、起立、平行棒での歩行訓練を施行。
(入院~3ヶ月)
全粥、ソフトきざみ自力完食、歯が無いため義歯作成、歩行器にて病棟歩行、右手握力回復にて車椅子こぎができ、毎日PTにて計画的にリハビリ施行し患者も楽しみにしている。


まとめ
患者や家族の希望は、最後まで人間らしくありたいと言う思いがある。
この事例には「食べたい」食べさせたい」「自分で動きたい」など、あきらめず強い気持ちを持つことがスタッフの原動力となり、今まで当院に無かったPT,OTの専門的援助の介入によって得られた結果と思う。
訓練中の変化が見られるたびに、本人、家族、職員が共に喜び合うことができ他職種との連携の効果が実感できた。
今後も患者が自立と尊厳を保ってその人らしく入院生活が送れるよう看護していきたいと思う。

             療養病棟看護師長   河村 佳代子     野田 ひとみ

「共に働く看護職の皆さんに看護の思い」  看護部

                                   平成26年3月28日

共に働く看護職の皆さんに看護への思い

患者中心の医療への思い、今後この病院がどういう方向に進むべきなのか。
そこで看護部は、どういう看護ができるか、したいのか。全ての患者さんにその人らしく
生きていただく為に、何が大切かを考えながら日々の看護業務にあたっています。
その人らしくとは
1 気持ち良く過ごせる(清潔な体、衣類、寝具)気持ちが良いと感じてもらうケア
2 美味しく食べる(口腔ケア、食事を楽しむゆとり)
3 やすらぎ〈やさしい言葉かけ、穏やかな時間を過ごしていただく〉
4 安心(処置前の声かけ、解かりやすい説明、意識のないかたにも、必ず声かけをして
  体にふれる。聴力は最後まで残る機能ときいています)
5 苦痛がないこと〈技術の上達、安楽な体位、痛みの軽減を図る〉
6 残存機能を継続する。その為のリハビリを支援する
大きくこの6つの事が平等に受けられる人権だと思います。一人一人忙しい勤務状況の中
でも、心にゆとりをもって、看護、介護ができるといいなと思っています。
ある先生が、人にはそれぞれの品格がありますが、看護、介護職の品格はその中に暖かい
まなざしと、優しい言葉かけがあり、それは特別な品性ですよとおっしゃっていました。
すごく心に残っています。

                                     総看護師長  西内禮子

「統計グラフから見る今後の医療制度の方向と26年度点数改正」   事務局

                                       平成26年2月28日
     統計グラフから見る今後の医療制度の方向と26年度点数改正                                        

第1表 『人口ピラミッドの変化(1990年から2060年)』
       出所:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」

 高齢化社会とは、総人口に占める65歳以上の老年人口が増大した社会のことです。高齢化比率(65歳以上人口÷総人口)でみますと、高齢化社会とは高齢化比率7~14%、高齢社会とは同比率14~21%、超高齢社会とは21%~です。わが国においては、1970年に7.1%(高齢化社会)、1995年に14.5%(高齢社会)、2007年に21.5%(超高齢社会)になっています。現在、1人の高齢者を2.6人で支えている社会構造になっており、2060年には1人の高齢者を1.2人で支える社会構造になると想定されています。


第2表 『社会保障給付費の推移』
       出所:国立社会保障・人口問題研究所「平成22年度社会保障費用統計」

 社会保障費とは「年金」「医療」「福祉その他」に支払われる費用のことですが、費用および国民所得額に占める割合を過去で見てみますと、1970年3.5兆円(5.77%)、
1990年47.2兆円(13.61%)、2000年78.1兆円(21.01%)、2013年予算ベース110.6兆円(30.82%)、今後ますます増大していくことが予想されます。


第3表 『国民医療費の推移』
 
 医療費および国民所得額に占める割合を過去から見てみますと、1970年2.1兆円(3.44%)、1990年18.4兆円(5.3%)、2000年26兆円(6.99%)、2013年36兆円(10.03%)と右肩上がりに推移しています。


第4表 『社会保障給付費と社会保険料収入の推移』
       出典:国立社会保障・人口問題研究所「社会保障給付費」

高齢化率の上昇にともなって社会保障費が大きく伸びています。その一方で社会保障料収入は近年、横ばいで推移しています。1990年の社会保障費と社会保険料収入の差額は10.6兆円ですが、2010年では45.7兆円となり、差額は主に税金でまかなわれています。


第5表 『死亡場所、死亡者数の年次推移と将来推計』
       出典:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」

 2010年の死亡者数 1,192千人うち65歳以上 1,020千人、2030年の推定死亡者数は1,597千人、2010年の死亡場所は約85%が病院を含めた施設です。
2030年までに約40万人の死亡者数が増加すると見込まれ、看取り先の確保が困難になります。


第6表 『次期診療報酬改定における社会保障・税一体改革関連の基本的考え方』
      (平成25年9月6日 社会保険審議会 医療保険部会・医療部会)
 
 現在の入院病床区分(一般病床 7対1病床36万床、10対1病床21万床、
13対1病床2.7万床、15対1病床5.4万床、療養病床21.6万床) を2025年までに病床機能を明確にする施策(高度急性期18万床、一般急性期35万床、亜急性期26万床、長期療養28万床)が、また質の高い在宅医療の提供、外来の機能分化の推進する施策がとられます。


第7表 『入院医療について<在宅復帰の促進>』

 ここでは患者の入院から在宅へのフローチャートのイメージが明示されており、医療・介護の各施設(高度急性期、急性期、地域包括ケア病床、回復期、長期療養、老健)の在宅復帰を促進する施策が盛り込まれています。


まとめ

 平成26年度診療報酬改定では、『在宅復帰』がキーワードであり、7対1急性期病院に自宅等退院患者割合の導入、地域包括ケア病床・長期療養病床に在宅復帰率の導入、さらに老人保健施設にも在宅復帰率が導入されます。今後もますます高齢化率の上昇、社会保障費の増大が明らかであり、政府としては医療費の削減として入院医療から在宅医療へと舵を切っています。在宅で看られる環境の整備がこれからの課題になって来そうです。

      事務長 川本 健二

院長談話まとめ

第11回 院長談話 「医療モデルの変化について」 2014.6.26
① 医療モデルを治療モデル、予防・環境モデル、心理モデル、生活モデルの4つに分類して今後は生活モデルの医療へ重点が移ることを指摘。
② 医療保健制度は所得層によって望ましい制度が異なるが、今後富裕層が望む混合診療に近い制度に変わる可能性が高い。
(今日の言葉)
「チーム医療とは『他者へのまなざし』である」 (岩田健太郎)

第10回 院長談話 「特定看護師(NP)について」 2014.5.30
① 29項目の特定行為の説明。
② 院内における特定行為認定制度設立の必要性。
(今日の言葉)
「何気ないところを大切に」 (人間国宝 竹本佳太夫)

第 9回 院長談話 「今年の尾鍋外科病院の目標」 2014.5.2

① 今年の職員の重点行動基準
    一. 患者のためになっているかどうか。
    二. チーム医療をおこなっているかどうか。
② 今年の目標
    「広島一の慢性期病院を目指そう」
(今日の言葉)
「仕事は人が生きている証である。
このことを信じた時からその人の仕事は本物になる」 (松井秀喜)

第8回 院長談話 「ナースキャップ廃止について」 2014.3.28

① ナースキャップ廃止の要望を認める。
② ナースキャップ廃止に伴い、一層看護師としての誇りを持ち、清潔感あふれる容姿に留意すること。
(今日の言葉)
「今の日本人はていねいに暮らすことが欠けている」 (山田洋二 監督)

第7 院長談話 「看護師の課題」 2013.10.23
① 日本の看護師事態調査結果。
② 看護師不足解消の施策について。
(今日の言葉)
「心が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる」 (松井秀喜)

第6回 院長談話 「命と臓器移植」 2013.9.25
① 「死」の定義について。
② 自分の移植医としての経歴
(今日の言葉)
「安楽な日々は過ぎ去る、充実した日々は積み重なる」

第5回 院長談話 「日本の医療体制」 2013.8.20
① 高齢化に伴い「治療」から「医療」の時代へ。
② 「地域完結型医療」について
(今日の言葉)
「本当に自信があるときは腹が立たない」

第4回 院長談話 「尾鍋外科病院の改善事項と進捗状況」 2013.6.12
① 病院理念の制定とその説明。
② 診療体制、看護師の研修体制、職員の福利厚生、病院運営体制、施設改修についての現状と将来構想の説明。
(今日の言葉)
「できない理由は、できる理由」

第3回 院長談話 「在宅医療について」 2013.5.8
① 在宅医療の現状
② 「コールメディカルのテレビ放映ビデオ」

第2回 院長談話 「医療法人と尾鍋外科病院」 2013.4.3
① 医療法人の意義について。
② 尾鍋外科病院の収益推移と今後の経営方針。
(今日の言葉)
「他人を変える最良の方法は、自分を変えることである」

第1回 院長談話 「所信表明」 2013.1.30
プロフィール

尾鍋 外科

Author:尾鍋 外科
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR