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合唱組曲「レクイエム碑」初演のエピソード

放射線科 岡崎です

 7月29日(日)合唱コンサートに行った。
合唱団は観音高校OB合唱団で、演奏曲は「レクイエム碑」である。
碑は(いしぶみ)と読み記念碑のことである。  
昭和20年8月6日朝、旧制広島二中の1年生の生徒さん321名が4人の先生に引率されて
本川土手で建物の疎開作業にあたっていた。 
その時原子爆弾が投下された。 
爆心地に近かったため生徒さん方は全員が亡くなられた。
この「レクイエム碑」は亡くなられた生徒さんに捧げられた鎮魂歌である。 

全部で九つの曲からなる合唱組曲である。
OB合唱団のハーモニーが素晴らしく、みなさん暗譜で歌われた。 
合唱の方々の一生懸命さに感動した。

さて、この合唱組曲「レクイエム碑」についてはある挿話がつたえられています。 
初演(1970年10月)は当時の広島市公会堂でおこなわれた。  
演奏の始まる直前、一人のお客さんが立ち上がって
「一年生が聞いている……。」
と呟いて後ろのドアを一つを開けたそうです。  
通常のコンサートでは有り得ないことであり、してはならないことです。
しかし、この場合はいささか事情がことなった。  
合唱団員もお客さんのなかにも当時は受難にあった二中の生徒さんを知る者が
たくさん居り、受難の地がコンサート会場に近い広島公会堂(現フェニックスホール)で
あったため、指揮者も合唱団団員も他のお客さんも、ただちにこのお客さんの行為を理解した。  
会場の空気がかわった。
確かり歌っているぞ……。 
合唱者も指揮者もそう念じて歌った。

 以後「レクイエム碑」は何回も演奏された。  
私が聞いたのは17回めのコンサートである。 
このときドアを開く人はいなかったが、それで良いのである。
「一年生が聞いている……」
と云って後ろのドアが開かれたのは初演のときだけである。

碑

レクイエム碑


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